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メープルシロップの種類とグレードを知って「おうちカフェ」を楽しもう!

メープルシロップのボトルには種類とグレードが表示されていることを最近知った私。

とくに子ども達がいると消費も激しいため、メープルシロップはスーパーでお手頃価格なものを買っているだけでした。

そこでこの記事では、自分好みのメープルシロップを見つけるために知っておきたいメープルシロップの4つの種類について調べてご紹介します。

 

メープルシロップの種類

メープルシロップの4つの種類の特徴

メープルシロップは採集するシーズンが早い順に、

  • ゴールデン
  • アンバー
  • ダーク
  • ベリーダーク

の4種類の味と香り、見た目に変化します。

色はゴールデンが一番薄く、ベーリーダークに行くほどに濃い色になります。

 

4つの種類の特徴

ゴールデン、アンバー、ダーク、ベリーダークの4種類のメープルシロップは、糖度(甘さ)は全部同じで、味が変わってきます。

①ゴールデン(Golden)

一番樹液がクリアなメープルシロップシーズンの初めの時期に作られます。すごくさっぱりしていてよい香りがします。スッキリとした甘みが特徴で、カマンベールなどクセのあるチーズにかけてれば、マイルドな味に変化して楽しめるそう。

②アンバー(Amber)

ゴールデンに比べると少し色が濁ってきます。
アンバーは少し雑味が加わり程よい甘さに感じられ、ホットケーキなどによく合います。

③ダーク(Dark)

ダークはアンバーよりもしっかりとした濃さの色で、より強いメープルの風味を楽しめます。
甘味も強いため、プリンにかけるとカラメルの苦みがまろやかになり美味しいそう。

④ベリーダーク(Very Dark)

名前の通りとても濃い色のメープルシロップがベリーダークです。シーズンの終わりに生産されゴールデン~ダークでは感じることのできなかった最後に鼻に残る香りが特徴です。
香りが強いベリーダークは、香ばしいクッキーを付けて食べても相性抜群なんだそう。また料理やベーキングなどで強いメープルの香りが必要な場合にも使われます。

 

メープルシロップの「グレード A」とは?

メープルシロップの「Grade A」とは?

2017年度からゴールデン、アンバー、ダーク、ベリーダークの4種類の色に分けられているメープルシロップですが、2016年までは等級基準で5種類の色とNo.1~No.3の3つのグレードで分けられていました。

現在、スーパーなどで手軽に買うことができるメープルシロップのボトルには「Grade A」と書かれているのですが、4種類の色分けすべてに「Grade A」と記載されていることがほとんどたと思われます。

以前はグレードAよりも深みのある色で濃厚な味わいなものが「Grade B」とされ、けしてグレードAよりも品質が劣っているという意味ではありませんでした。

しかし現在は一般的に市場に出回っているメープルシロップはすべてグレードAに統一されているようです。

また、大手ネットショップなどではグレードAAAやグレードBなどのメープルシロップも売られているので覗いてみるのも楽しいですね。

 

メープルシロップの採取方法と木の種類

メープルシロップの採取方法

メープルシロップはカエデの木に直接蛇口を付け、自然と樹液が流れでてくるのでそれを採取します。

収穫シーズン中は、24時間ずっと鍋で煮詰めていて、その工程でカルシウムやカリウムの栄養分が鍋に付着し、煮詰まりながら 味・香り・色 で4種類のメープルシロップに変化します。

また、採取時期が早めのメープルシロップは色が薄く繊細な味がしますが、採取時期が遅くなるにつれ、色は濃く、風味が増していきます。

 

「カナダ」3つの産地とカエデの木の種類

カエデの種類は大きく3種類分かれます。

  • 北部のケベックシティーの「サトウカエデ」
  • 中部のモントリオールの「アカカエデ」
  • 南部のトロントの「クロカエデ」

 

このようにカナダでもメープルシロップが採れるのはカナダの東部の地域です。また、カエデの種類によってメープルシロップの味も変わってきます。

しかし残念なことに、本場カナダから輸入されているメープルシロップのラベルには、「原産国 カナダ」と記載されているだけで、カナダのどこで採れたかまでは記載されていないようです。

 

カエデの種類別おすすめメープルシロップ

「サトウカエデ」

サトウカエデのイチ押しは、ギャニオンのメープルシロップアンバー(リッチテイスト)です。スモーキーな味がさっぱりしたバニラアイスの引き締めに相性抜群です。

日本で唯一のメープルシロップ専門店であるGAGNON(ギャニオン)が、カナダの提携農家から仕入れたメープルシロップで、オリジナルブランドとして販売しています。

スモーキー(燻製っぽさ)な感覚としっかりした甘さが特徴で、カナダの味を堪能することができます。

メープル専門店 GAGNON (ギャニオン)
GAGNON(ギャニオン) メープルシロップ カナダGradeA アンバーリッチテイスト

 

「アカカエデ」

アカカエデを使ったメープルシロップのおすすめメーカーはアレガニです。

アレガニは全国のスーパーなどでも購入可能です。アカカエデは柑橘系のフルーティーな爽やかな甘味が特徴で、ヨーグルトとの相性が良いメープルシロップです。

 

「クロカエデ」

クロカエデを使ったメープルシロップのおすすめメーカーはマルティネットです。

マルティネットはインターネットショップなどで購入可能です。スッキリとしたクリアな甘味と香りが特徴で、すこし甘めなパンケーキと食べるのもおすすめです。いつものパンケーキにスッキリとした香りが加わり、高級感のあるパンケーキをお楽しみいただけます。たっぷりかけて食べると美味しいですよね。

 

いつか食べてみたい!こだわりのメープルシロップ

いつか食べてみたい!こだわりのメープルシロップ

最高級のメープルシロップはピックボア

ピックボアはアカカエデを使ったメープルシロップのメーカーです。

カナダ・ケベック州で毎年開催される品評会でグランプリを受賞し、地元カナダで最高級のメープルシロップと評価されています。

雑味が少なく、繊細な甘味と香りが特徴のピックボアのメープルシロップで、日本で買うことは難しいようですが、メープル専門店GAGNONのオンラインショップで予約できる場合があります。ぜひチェックしてみてくださいね。

すべての工程を職人の手作業で行い、薪の香りや小屋に住んでいる微生物によって最高級の味に仕上げるピックボアのメープルシロップ。繊細な甘味はフレンチトーストとの相性が抜群。たっぷりかけて食べたくなりますね。カットしたフルーツにもよく合うそうです。

 

超貴重!日本産メープルシロップ「占冠村産トペニワッカ」

メープルシロップの生産量はカナダが74パーセント、アメリカが26パーセントと独占されているメープルシロップ。その他の国はメープルシロップ生産量の0.1パーセント未満となっています。

そんな超貴重な日本国産のメープルシロップは北海道の占冠村(シムカップムラ)にありました。

北海道占冠村にあるイタヤカエデの原生林から採取され作られるメープルシロップ「トペニワッカ」です。

すべてが手作業で行われ、2020年も生産本数500本と超貴重な国産メープルシロップとなっています。ちなみにお値段は5,000円(税込)でした。

トペニワッカの渋みと香りは香ばしいワッフルにもピッタリで、ワッフルにの溝にたっぷりかけるだけで本格的なスイーツに大変身します。

木の皮のちょっとしたえぐみ(ピーナッツの皮を取らずにそのまま食べた時のような味)が特徴です。

 

メープルシロップはグレードよりも自分の好みで選ぼう

採取するシーズンが早い順にゴールデン、アンバー、ダーク、ベリーダークとの4種類の味と香り、見た目に変化するメープルシロップ。

また、採取時期が早めのメープルシロップは色が薄く繊細な味がしますが、採取時期が遅くなるにつれ、色は濃く、風味が増していきます。

ぜひ色々食べ比べてお気に入りのメープルシロップを見つけて「おうち時間」のカフェタイム楽しんでみてくださいね。