神社の正しい参拝方法といえば「二拝二拍手一拝」ですよね。
いつからか一般常識のように「二拝二拍手一拝」を覚えて参拝はしてるけど、形だけで意味や心の込め方がよくわからない…なんて感じていませんか?
この記事では、神社で願い事をする前に知っておきたい心を込めた「二拝二拍手一拝」の参拝方法と作法についてご紹介します。
神社の正しい参拝方法
- まず手や口を浄めて、軽くお辞儀をします。
- 次に二拝(深くお辞儀を二度する)
- 次に二拍手
- 次に一拝(深くお辞儀を一度する)
- 次に軽くお辞儀をして神前から退ります。
二拝二拍手一拝「意味」を知って「気持ち」を込める
初詣などで神社で参拝する時に、「二拝二拍手一拝」を一般常識のようにやってはいるけど、形だけで意味や心の込め方がよくわからない…なんて感じていませんか?
ここでは、神様の存在がぐっと近く感じられるような参拝の時の心の込め方をご紹介します。
二拝とは
ニ拝の「拝」とは、ただ軽く頭を下げるのではなく腰を90度曲げて深々と頭を下げる作法です。
頭を深く下げることで神様を敬う気持ちを表します。
軽く頭をさげてこんにちはをするのではなく、礼儀正しく深々と頭を下げて二拝することで神様を敬う気持ちを伝えましょう。
なぜ二回拍手するの?
二拍手は両手をの指を揃えて打ち合わせることで、その手が柏の葉の形に似ていることから「柏手を打つ」などともいわれているそうです。
神様への感謝と敬う気持ちが伝わるように二回拍手をします。
合わせた右手を下へ少しずらすのはなぜ?
実はこの手をずらす作法は、よい音がなるからだそう。
神社の参拝の仕方を紹介する動画などを見ると、「二拍手のときに合わせた手を少しずらして拍手をする」などと堅苦しい作法の決まりのように紹介されていることも多いですよね。
「いい音が鳴るから」「神様に参拝に来たことをお知らせするため」と考えると自然に覚えられる作法になります。
合わせた右手を、左手の第一関節までずらして拍手をすると落ち着いたいい音がなります。
第二関節までずらして拍手をすると綺麗な音が響き渡ります。
こうするとよい音が出るので、神様に自分が参拝に来たことが伝わりやすくなるとされています。
神様へ感謝を伝えてから「願い事」する
心の中で唱える「お願い事」の仕方は、神様を敬う気持ちを伝えてから願い事を伝えましょう。
- いつも見守って下さる神様を敬い、神様に日頃の感謝を伝える。
- 住所と名前を言い、どこの誰かを伝える。
- 願い事をする。
- 願いを叶えるために努力することを神様に誓う。
感謝を伝える
神社へ願い事をしに参拝へ行くということは、日ごろから神様を敬っているということですよね。
まずは参拝へ来た挨拶として神様へ日頃の感謝の気持ちを伝えましょう。
願い事の伝え方
願い事を「〇〇しますように」と神様に丸投げするだけでは叶うものを叶わなくなってしまいます。
願いを叶えるためにどのような努力をするのかも神様に誓うとよいでしょう。
しかし、努力だけでは叶わない願い事もあります。
それでも今できることや、誰かの幸せを願う気持ちを伝えることで、きっと心の支えになってくれるはず。
正しい参拝の仕方は「二拝二拍手一拝」だけではない
現在は「二拝二拍手一拝」が一般的な参拝方法とされているようですが、神社によっては拍手の回数などが異なる場合があります。
いつも行く神社とは別の神社へ行くときは、参拝方法の案内看板などがあると思われるので参考にするとよいでしょう。